おフランスのテーブルワイン〜

大好きなルイジュリアンのテーブルワイン新ヴィンテージ4種入荷しました。
貴重なその中から一本だけ、申し訳ないのですが試飲して自分なりに検証してみた。

毎年ジュースの様な呑み心地で、気持ちいい位に喉を擦り抜けて行く摩訶不思議の液体は今年も健在である。良いワインの真骨頂である余韻は殆ど無いけど、フレシュな果実を潰した時の香りは一瞬過る。で酸化防止剤の添加はおろか、清澄、濾過のどちらも行なっていないせいか、雑味が全くと言っていい程しない。

此の様なワインと対峙するとアペラシオンや格付けといった肩書きが一切不要になる。オイラ自身ブラインドで呑んでもフランス産は解るけど詳細な場所は断言出来無い、ていうより頭で考えて呑むワインと一線を画するんだな。つまり最高の作り手が最高の技術で最高芸術の様な素晴らしいワインを完成させるのとは、かけ離れた対極に位置する異次元のワインである。

一般的なワインテイスティングのスペックに表せられない感性に訴える独自の世界観がある。実際こうやって文章に書くの自体、馬鹿馬鹿しくなる程ルイジュリアンは訴えかける。「ワインを考えながら呑むのはちょ〜うダサいよ。人生のアテにワインはあるんだろう。楽しんでナンボの世界じゃねっ!」と